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雄大なカルデラを望む熊本県阿蘇郡高森町(たかもりまち)。高原特有の冷涼な気候で育つ熊本のナス「ヒゴムラサキ」の出荷が最盛期を迎えています。どっしりと大きく、鮮やかな紫色とフルーツのような甘みが特長の「ヒゴムラサキ」。朝夕に気温が下がるこれからの季節は、さらに糖度と旨みが増し、生食でも、加熱してもおいしくいただけます。 |
熊本の伝統野菜「赤ナス」を
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細やかに手入れされた環境で |
出荷の時期は、毎朝5時に収穫を始めるというヒゴムラサキ農家の本田五男(いつお)さん(61歳)と、妻の守代(すよ)さん(62歳)。「収穫したヒゴムラサキを親戚に差し上げたら、その大きさと甘さに驚かれて“こんなナス食べたことがない”と喜んでいただきました。とてもうれしかったですね」と語ります。 |
生でも安心して、おいしく。「生でも安心しておいしく食べていただきたい」という思いから、徹底した減農薬栽培を心がけているという阿蘇・高森町のヒゴムラサキ農家の皆さん。虫を吸着するテープを吊るしたり、アザミウマ類などの害虫を食べる天敵(無害な虫)をハウス内に放つなど、できるだけ農薬を使わないよう努力を重ね、定期的に勉強会も行いながらもっとおいしいナスを皆様に届けたいという思いで頑張っています。「おいしくて安全なナスをつくるには、手間がかかりますが、色、艶、形、味など、すべてにこだわって作っています。生のフルーティーな甘みや、調理した時のトロッとした食感など、いろんなおいしさが発見できるヒゴムラサキを、是非食べてみてください」と本田さんは語ってくれました。連なる山々の緑、高原を渡るすがすがしい風、そして、遠くに聞こえる鳥のさえずり。豊かな自然をゆりかごに、今日もヒゴムラサキは力強く育っています。
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取材日 平成23年8月17日 |