主な種類と特徴トマトは、果実の色で分類をすると、 (ミニトマト) |
栄養素・機能性成分トマトは野菜の中でも糖度が高いのが特徴です。ビタミンとしては、カロテン、ビタミンCなどが多く含まれます。
また、トマトの赤い色素はリコペンです。リコペンはβ・カロテノイド色素の一つですが、ビタミンAに変化しないことから今まであまり注目されませんでした。
しかし近年、リコペンはβ・カロテンと比較して抗酸化作用がより強いとの報告があり注目を浴びています。 |
原産地と日本への渡来トマトの原産地は南米アンデス山脈で、そこから中央アメリカやメキシコ方面へ伝わったとされています。 その後、中南米の高冷地で栽培が進み、コロンブスの新大陸発見の後スペイン人によりヨーロッパに持ち帰られ、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの地中海地域で盛んに栽培されました。 日本へは、江戸時代にオランダ人により長崎に伝えられました。 当時は、観賞用または薬用として用いられ、臭みが強かったことから食用としては普及しなかったようです。 トマトが食用となったのは、明治時代に、アメリカから品種改良されたものが伝わってからですが、当時のトマトは酸味が強く香りがきつかったので日本の食文化には根づきませんでした。 しかし、現在では戦後の食生活の洋風化とともに、栽培技術の発展や品種改良の結果、急速に消費量は増大し、重要な野菜の一つとなっています。 語源は、メキシコのアステカ文明が繁栄していた頃に、「トマトル」(膨らむ果実)と名付けて栽培したことからきています。 |
選び方ヘタがピンとしていて切り口がみずみずしく、全体に丸みがあり色むらがないものを選びましょう。 ずっしり重いものほど果肉が緻密で甘味があります。 保存方法中南米産なので乾燥と高温には耐えられますが低温には弱い野菜です。 なすやきゅうり、メロンと同じで5℃以下では低温障害が出てしまいます。 完熟したトマトはポリ袋やパックのまま冷蔵庫の野菜室で保存可能ですが、青い部分が残っている未熟なトマトは貯蔵適温が15〜25℃と高いので、冷蔵庫に入れずに常温で追熟させます。 (農畜産業振興機構ホームページより引用) |