熊本の主力品種
【ひのしずく】
熊本県が平成7年から品種開発に取り組み、8年の歳月をかけて誕生した、熊本県のオリジナル品種です。
「ひのしずく」は、実が大ぶりで鮮やかな赤色に加えて、甘みが強くジューシーで酸味が少ないのが特徴です。
12月上旬から5月頃まで出荷されます。
「ひのしずく」という名前は、「熊本=水がきれい」というイメージと「みずみずしいいちごのイメージ」をあわせて約5,600通の公募の中から付けられました。
【さがほのか】
さがほのかの果形は円錐形で揃いが良く、ボリューム感があります。
また、色は光沢のある鮮紅色で、酸味が少なく、さわやかな甘さです。果肉は程よい硬さで傷みが少なく日持ち性が高いという特徴があります。
原産地と日本への渡来
栽培用のいちごは18世紀にオランダで、南アメリカのチリ種と北アメリカのバージニア種が交配され大粒の品種が育成されたのが原型といわれています。その後、イギリスなどで品種改良されてアメリカに伝わりました。
日本に入ってきたのは江戸時代末期で、オランダ人が長崎に伝えたことで「オランダイチゴ」と呼ばれました。しかし、野生のいちごを食べていた当時の日本人にとって、あまりにも大粒だったので普及しませんでした。
日本で最初に育成されたいちごの品種は福羽(ふくば)です。1899年に福羽逸人博士が新宿御苑でフランスから導入した品種を改良して栽培に成功しました。福羽は促成栽培用として広く用いられ、その後これが親となって次々と新品種が生れました。

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栄養素・機能性成分
いちごにはビタミンCが100g中62mgと多く含まれています。5〜6粒ほど食べれば1日に必要なビタミンCがとれます。さらに、いちごにはビタミンEも含まれています。ビタミンCの抗酸化作用は、ビタミンEと共存することで相乗的に効果が高まります。動脈硬化の原因となる血管壁へのコレステロール沈着を予防し、免疫力を高めてくれます。
選び方
果肉の硬さは品種によって違うので、用途に応じて選びましょう。形状は色が濃くヘタが新鮮な大きい粒を選びます。加熱すると果皮が白っぽくなり糖度も下がるので避けましょう。
保存方法
水気を嫌うので、洗わずに冷蔵庫に入れ2〜3日中に食べきります。
冷凍保存するときは1粒ずつ離して冷凍した後、ポリ袋に入れて保存すれば風味が失われにくく、また使いやすいでしょう。

(農畜産業振興機構ホームページより引用) |