メロンは品種が多く、生い立ちや育種の目的、栽培条件、果実の内容等がそれぞれ違います。
現在、熊本で主に生産されているいくつかの品種をあげてみましょう。
【アールスメロン】 アールス系は、大正末期、イギリスから導入された温室メロン「アールス・フェボリット」をもとに、また静岡のマスクメロンを念頭に置き、より作りやすい地床で栽培できるようにと育成されたメロンです。 |
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【肥後グリーンメロン】 母親をデリシーの分系、父親をゴールドバンビと天恵(アールス)の掛け合わせで育成した、大果でボリューム感あふれるネットメロンです。 |
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【クインシーメロン】 カロテン臭が少なく、さわやかな味と香りを備えた赤肉メロンとして、イギリスの赤肉×マクワウリ×アールスの組合せによって、品質が安定したメロンとして育成され、平成元年に発表されました。 |
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【アンデスメロン】 ネット系大衆メロンの代表格。アールスとコサック、ハネジューなどの交配種。ノーネット系とアールスメロンの中間に位置付けるメロンとして育成され、昭和52年に発表された品種です。アンデス山脈が原産地と勘違いしやすいですが、農家や消費者にとって味に当り外れがなく「安心です」という意味でアンデスメロンと命名されたとのことです。 |
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【ホームランスターメロン】 ハネジューの緑肉種と白系の交配種。外観の美しさと食味のよさを追求し、大玉になることを目的に育成された乳白色のメロンです。 |
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【プリンスメロン】 庶民にとって高嶺の花だったメロンを、昭和37年にヨーロッパ種のメロンとマクワウリの組み合わせで、芳香の高い一般大衆向けメロンとして育種されたものです。 |
原産地と日本への渡来メロンの原産地はアフリカ、中近東、中央アジアといわれています。メロンの歴史は古く、紀元前から作られていました。ヨーロッパに伝わったメロンは、品種改良が重ねられて網目のある「西洋系メロン」となり、中国に伝わったものは、品種改良されてマクワウリなどの「東洋系メロン」となりました。 栄養素・機能性成分メロンには、利尿作用があるカリウムやコレステロール値を抑える食物繊維であるペクチンが豊富に含まれています。さらに、赤肉系のメロンにはカロテンの一種であるβ-カロテンが100g中に3,600μgも含まれています。 |
選び方いろいろな品種のメロンは、それぞれに味が違うように、食べ頃が違います。品種の特性を知った正しい選び方、食べ方が大切です。 保存方法追熟することで香りや甘味が増すので、冷蔵庫ではなく室温で保存します。冷やしすぎは味が落ちるので食べる1〜2時間前くらいに冷蔵庫へ入れましょう。 (農畜産業振興機構ホームページより引用) |